21世紀にも間違いなく語り継がれる爆発系サウンド
芥川 也寸志
AKUTAGAWA
1925-1989
オーケストラのためのラプソディ(1971)/エローラ交響曲(1958)/交響三章(1948) 8.555975J(片山杜秀氏による日本語解説書付き)
(録音・編集(24bit): 2002年1月 ニュージーランド、ウェリントン、ロワー・ハット・タウン・ホール)
*日本作曲家選輯
湯浅卓雄指揮/ニュージーランド交響楽団
8.555975J
芥川也寸志と言えば、作家・龍之介の子であることや、ダンディな外見なら有名でしたが、肝心の作品は音楽愛好家にも意外と知られていません。最初期の「交響三章」は、彼の憧れであるソ連に持参して大作曲家達の目に止まり、当地で出版されるという快挙を成し遂げた記念作。その迷いの無い前進の眩しさが勇気と感動を与えます。「エローラ交響曲」の随所で聴ける激しい爆発系サウンドは、知らなきゃ損というもの(細かいトラック付けにも注目)。芥川ファンには「ラプソディ」の音源は貴重です。当盤のような立体的なサウンドがあってこそ、芥川の音楽は目映いばかりの光を放ち、永遠の命を与えられるのです。
★HMV週間ネット・チャート総合 第1位!(8月4日)
★タワーレコード 週間ネット・チャート 総合 第1位!(7月30日)
★レコード芸術誌 特選盤
『オーケストラのためのラプソディ』は、冒頭から力感が溢れ出るような独自の動機や旋律が、聴き手に強い感銘をあたえる。それは演奏が芥川の当時の作風と楽想の性格を熟知した結果といえるだろう。湯浅は、作品の大規模な音構造を驚くほど立体的に構築しており、流動する音楽のフィーリングもあざやかである。楽員の理解も鋭く、フルート・ソロなども実に的確な表情を聴かせる。(中略)『交響三章』も両端楽章では軽やかなリズム処理が特徴的で、芥川の芸術の原点ともいえる作品の容姿を、この上なく端的に伝えている。この『選輯』のなかでも長く記憶に残る名曲の名演と評価したい。
- 小石忠男(レコード芸術 2004.9)
こうした曲の場合、演奏の質が鍵を握るが、湯浅卓雄はニュージーランド交響楽団から、驚くほどの鮮度の高いリズムと強大なエネルギーを引き出してみせる。
- 金子建志(レコード芸術 2004.9)
意外であり驚きをもって聴いたのが、芥川作品。従って印象強烈。どのトラックにも虹彩豊かなサウンドが詰まっていて、しかもオーディオ的な面からしての音の変化やダイナミック・レンジの大きさも絶大。やや迫力に圧倒された気配なしとは言えない面はあるけれど、これをベスト・ワンに挙げよう。
- 神崎一雄((レコード芸術 優秀録音 2004.9)
(『交響三章』の)最終楽章の“前進あるのみ”といった猪突猛進的な動機の積み重ねと反復には一種の爽快感さえ覚える。打楽器、金管がいっせいに炸裂する衝撃的な大音量もキッチリ収めた録音も素晴らしい。
- (ぶらあぼ 2004.8)
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