宿命のト短調による変奏曲
W.A.モーツァルト
MOZART, Wolfgang Amadeus
1756-1791
ヴァイオリン・ソナタ集 第6集
[フランスの歌「泉のほとりで」(ああ、私は恋人を失った)の主題による6つの変奏曲 K.360 (374b)/ヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.402 (385e)(M.シュタードラー完成版)/同ハ長調 K.403 (385c)(M.シュタードラー完成版)/ピアノ・ソナタ 第16番 変ロ長調 K.570(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)]
(録音: 2004年8月 カナダ、オンタリオ、キング・シティ、カントリー・デイ・スクール、パフォーミング・アーツ・センター)
西崎崇子(vn)/ベンジャミン・ローブ(p)
8.557665
「泉のほとりで」による変奏曲は、モーツァルトにとって宿命的な調性といわれるト短調の作品の一つ。比較的軽量級の作品ではありますが、随所に濃密な表現がうかがわれます。K.570のソナタは、円熟期のピアノ・ソナタとして有名な作品に、他者がヴァイオリン・パートを付加したというものです。実際、とってつけたような印象を与える部分もあるかもしれませんが、それもまた一興と申せましょう。残りの2曲も、友人シュタードラーによって完成されたという、他人の手が入った作ではありますが、K.402(385e)にはフーガ楽章が含まれるなど、注目すべき内容を持っています。
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