激動の時代を生きたモダニストの音楽は、こんなにも新しかった
深井 史郎
FUKAI, Shiro
1907-1959
パロディ的な四楽章(1936)/バレエ音楽「創造」(1940、世界初録音)/交響的映像「ジャワの唄声」(1942) 8.557688J(片山杜秀氏による日本語解説書付き)
(録音・編集(24bit/48kHz): 2004年10月〜11月 モスクワ、ロシア国営TV&ラジオ・カンパニー「Kultura」、第5スタジオ)
*日本作曲家選輯*
ドミトリ・ヤブロンスキー指揮/ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
8.557688J
明治・大正・昭和と、日本の激動期に生を受けた深井史郎。彼はとりわけ、ストラヴィンスキーやラヴェルに強い影響を受け、そのスコアを次々と暗記するなど、作曲技術を学んでいきました。最初は5楽章の作品として発表された「パロディ的な四楽章」は鮮烈な出世作。これが世界初録音となる「創造」は、ラヴェル的な響きが頻出するも、他の誰のものでもない、独自の個性の刻印があります。「ジャワの唄声」は、「ボレロ」のアジア版とも言える名作。3曲の管弦楽曲は、知性派モダニスト深井の音楽が、今日聴いても、こんなにも新しかったことを再認識させてくれます。この偉大な先人の名前、忘れられている場合じゃありません。
毎日新聞「今月の私の3枚」推薦盤
深井史郎は、東西聖俗さまざまな素材を等価に扱い、精緻な管弦楽に仕立てた知性派モダニスト。当盤の3曲はいずれも近代的な人工美とエネルギーに満ちているが、注目はアジア版「ボレロ」とも言える「ジャワの唄声」。当時の“大東亜共栄圏”の背景も踏まえつつ、本家「ボレロ」よりもさらに色彩豊かなこの作品を聴いてみてほしい。
- Varie (2005.7)
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